横×縦比の選び方
アップロード時の自動判定と、遺影で横4×縦5を初期値にしている理由
写真を仕上げるとき、明るさや背景と同じくらい結果を左右するのが「横×縦比」です。同じ人物の同じ写真でも、横長で仕上げるか縦長で仕上げるかによって、余白の取り方も顔の大きさも変わります。遺影のように縦長の額に入れるものと、Webサイトに載せる横長のバナーとでは、必要な比率がまったく違います。
納得フォトでは、写真をアップロードすると縦横のピクセル数から横×縦比を自動で判定し、生成画面のプルダウンで選び直せるようになっています。この記事では、選べる10種類の比率と選び方、そして葬儀場向けで横4×縦5が初期選択になっている理由を説明します。
元の写真の比率が、そのまま使えるとは限らない
スマートフォンで撮った写真は、多くの場合3対4か9対16の縦長です。デジタルカメラなら3対2が中心で、紙焼き写真をスマホで複写した画像は撮影時のフレーミング次第です。つまり手元にある元写真の比率は「たまたまその形だった」だけで、最終的な用途と一致しているとは限りません。
ここを合わせずに生成すると、仕上がった写真を印刷やWeb掲載の段階で切り落とすことになり、せっかく整えた構図が崩れます。比率は、生成する前に決めておくのが手戻りの少ない順番です。
選べる横×縦比は10種類
納得フォトで指定できる横×縦比は次の10種類です。プルダウンには「横4×縦5」のように、横と縦の数字が並んだ形で表示されます。
| 表示 | 向き | 主な用途 |
|---|---|---|
| 横1×縦1 | 正方形 | SNSのプロフィール画像、サムネイル |
| 横4×縦5 | 縦長 | 遺影、ポートレート |
| 横3×縦4 | 縦長 | スマートフォン標準の縦写真 |
| 横2×縦3 | 縦長 | ポスター、L判に近い縦向き |
| 横9×縦16 | 細長い縦 | スマートフォン全画面、縦型動画のサムネイル |
| 横5×縦4 | 横長 | やや横長の集合写真 |
| 横4×縦3 | 横長 | 従来型のデジカメ写真、資料への貼り込み |
| 横3×縦2 | 横長 | 一眼カメラの標準比率 |
| 横16×縦9 | 横長 | Webのメインビジュアル、スライド |
| 横21×縦9 | 細長い横 | サイト上部の帯、バナー |
縦長が5種類、横長が4種類、正方形が1種類です。人物写真で実際によく使うのは、縦長では横4×縦5と横2×縦3、横長では横16×縦9あたりに集中します。
納得フォトでの操作手順
比率を意識した操作は、アップロードと生成の2か所に出てきます。
- 写真をアップロードします。この時点で、画像の幅と高さのピクセル数からもっとも近い比率が自動で選ばれ、写真に記録されます。手動で設定する必要はありません。
- 記録された比率は、写真の詳細画面の「横×縦比」の行で確認できます。
- 生成画面を開きます。「横×縦比・改善枚数」のカードの中に「横×縦比」のプルダウンがあり、記録された比率が初期値として選ばれています。ただし葬儀場としてご利用の場合は、元写真の比率にかかわらず横4×縦5が初期選択になります。
- 用途に合わせて比率を選び直します。同じ画面で改善内容や合成素材も選び、生成を実行します。
- 生成された写真は、選んだ比率で作られます。生成後の写真にもその比率が記録されるので、続けて別の改善を重ねるときも引き継がれます。
仕様の理由
なぜ自動判定するのか。 比率を毎回手で選ばせると、選び忘れや取り違えが起きます。元写真の比率は幅と高さから機械的に分かるので、それを初期値にしておき、必要なときだけ変えてもらうほうが確実です。判定は「10種類の中でもっとも近いもの」を選ぶ形で、1920×1080なら横16×縦9、3000×2000なら横3×縦2になります。中途半端な比率の写真でも、必ずどれかに落ち着きます。
なぜ葬儀場では横4×縦5なのか。 遺影は縦長の額に納めるのが一般的で、四つ切り(254×305mm)も六つ切り(203×254mm)も縦長です。六つ切りの比率はちょうど横4×縦5にあたり、四つ切りもおよそ横5×縦6とこれに近い形です。遺影で使う用紙にもっとも近く、余白の切り落としが少ない比率なので、時間のない現場で毎回選び直さずに済むよう初期値を固定しています。もちろんプルダウンで変更できます。
なぜ生成のときに指定するのか。 生成後に切り抜いて比率を変えると、写真の一部を捨てることになります。最初から目的の比率で生成すれば、AIはその形の中で人物の配置と余白を決めるので、頭上の空きや肩の入り方が自然に収まります。
横×縦比と「用紙サイズでの切り抜き」の違い
納得フォトには、写真を用紙サイズに合わせて切り抜く機能もあります。この2つは目的が違います。
- 横×縦比は、AIに「この形で作ってください」と指示する設定です。生成される画像そのものの形が決まります。10種類の中から選びます。
- 用紙サイズでの切り抜きは、すでにある写真から印刷用紙の形に合わせて範囲を切り取る操作です。写真の詳細画面の「切り抜く」から入り、A4縦・A3縦・A3ノビ・四つ切り縦・六つ切り縦・L判・KG判の7種類の枠を使って範囲を決め、新しい写真として保存します。
生成のときに用途に近い横×縦比を選んでおき、印刷の直前に用紙サイズで細かく合わせるのがおすすめです。横4×縦5で生成しておけば、四つ切り縦や六つ切り縦に合わせるときの切り落としはごくわずかで済みます。逆に横16×縦9で生成した写真を四つ切り縦に切り抜くと、左右を大きく捨てることになり、人物が枠に収まらないこともあります。
Tips
- 迷ったら縦長を選ぶ: 人物写真は縦長のほうが顔が大きく写り、額にも収まります。用途が決まっていない段階では横4×縦5にしておくと、あとから他の形に切り抜きやすくなります。
- 横長にするのは掲載先が決まってから: 横16×縦9や横21×縦9は、Webサイトの特定の枠に入れる目的がはっきりしているときだけ選びます。汎用の写真としては余白が多くなりすぎます。
- 元写真の比率から離れすぎない: 横長の元写真から横9×縦16を指定すると、AIは足りない部分を作り足すことになります。作り足した部分は元の情報がないため、仕上がりが不安定になりやすくなります。1段階か2段階近い比率にとどめるのが安全です。
- 切り抜き後は比率が再判定される: 用紙サイズで切り抜いて保存した写真も、保存時に幅と高さから比率が判定し直されます。切り抜いた写真をもとにさらに生成するときは、プルダウンの初期値が切り抜き後の形になっている点に注意してください。
まとめ
納得フォトの横×縦比は、アップロード時に画像のピクセル数から自動判定され、生成画面のプルダウンで10種類から選び直せます。葬儀場向けでは、四つ切り・六つ切りといった縦長の用紙に近い横4×縦5が初期選択です。生成の形を決めるのが横×縦比、印刷の形に合わせるのが用紙サイズでの切り抜き、という役割の違いを押さえておけば、作り直しと切り落としを減らせます。