メガネの白飛びと襟のヨレを撮り直さずに直す

遺影の身だしなみプリセットの使い方

遺影写真をご遺族に確認していただくとき、指摘が集中する箇所はある程度決まっています。なかでも多いのが「メガネのレンズが白く光っていて目が見えない」と「襟が片方だけ浮いている・よれている」の2つです。

どちらも本来は撮影時に直すべき点ですが、故人の写真は撮り直しがききません。納得フォトには、この2点をピンポイントで直すための身だしなみカテゴリのプリセットが用意されています。この記事では「メガネの反射を削除」「襟を左右対称に整える」の使いどころと、他のプリセットや合成素材との組み合わせ方を説明します。

レンズの白飛びと襟のヨレはなぜ起きるか

メガネの反射は、光源とレンズと撮影位置の角度で決まります。室内でストロボを正面から当てた写真、窓を向いて撮った写真では、レンズに光源が映り込んで白い塊になります。ひどい場合は瞳がまったく見えません。遺影は目を見て手を合わせるものですから、ここがつぶれていると仕上がりの印象を大きく損ないます。

襟の乱れは、日常のスナップから遺影を作るときにほぼ必ず出ます。旅行先やご自宅で撮った写真は、当然ながら襟を正して撮っていません。片方の襟だけが立っている、ネクタイが寄っている、シャツの襟が上着の下に入り込んでいる。額装して正面から見ると、この非対称さは想像以上に目につきます。

いずれも「写真そのものは良いのに、細部のせいで使いにくい」という状態です。撮り直せない以上、写真を作り直す工程の中で直すしかありません。

納得フォトでの操作手順

  1. 対象の写真を開き、写真詳細画面から「遺影写真を作成」を押します。
  2. 作成画面が開いたら、まず「写真をAIで分析しておすすめの仕上げ案を考える」を押します。AIがその写真を見て、必要そうな改善項目に印を付けてくれます。
  3. 「仕上げの希望」のカテゴリから「身だしなみ」を探します。ここには「青ひげを軽減」「ひげの形を整える」「メガネの反射を削除」「襟を左右対称に整える」「首の影を整える」が並んでいます。
  4. 必要な項目をタップして選びます。複数選択できます。最低1つ選ばないと作成は始まりません。
  5. 選び終えたら「遺影写真を作成する」を押します。作成枚数は1〜3枚から選べます。
  6. 出来上がった候補を見比べ、レンズの映り込みが消えているか、襟が左右で揃っているかを確認します。

作成された写真は元写真とは別に保存されるため、うまくいかなければ選ぶ項目を変えて何度でも試せます。

なぜ「削除」「左右対称に整える」という書き方なのか

選んだプリセットの文言は、そのまま改善指示としてAIに渡されます。だからこそ、項目名はAIが解釈に迷わない具体的な指示として書かれています。

「メガネをきれいにする」では、レンズを拭くのか、フレームを直すのか、外すのかが伝わりません。「反射を削除」と書けば、対象はレンズ面の映り込みだと限定されます。襟も同様で、「襟を整える」では畳み方まで変えられかねませんが、「左右対称に整える」であれば、直す方向がはっきりします。

もうひとつ重要なのは、顔そのものは変えないという前提です。納得フォトは「顔の角度を維持・表情を維持」を常に指示に含めており、AIの分析でも顔・表情のカテゴリは判断対象から外しています。身だしなみのプリセットは、あくまで顔のまわりの付属物を直すためのもので、故人の顔立ちや表情を作り変えるものではありません。

他のプリセット・合成素材との併用

身だしなみだけで完結しないケースも多いので、組み合わせ方を整理しておきます。

服装カテゴリの「礼服に変更」「ジャケットに変更」「和装に変更」を選ぶと服そのものが差し替わるため、襟も新しい服のものになり、「襟を左右対称に整える」を重ねる必要は基本的にありません。逆に「現状のままの服装を使用」や「服のシワを軽減」と組み合わせるときこそ、襟のプリセットが効いてきます。

合成素材として、あらかじめ登録しておいた服装や背景の画像を指定することもできます。選べるのは最大2つまで、同じカテゴリからは1つまでです。服装の合成素材を使う場合も、襟は素材側のものになります。

プリセットにない要望は「独自の希望を追加」に40文字以内で書けます。「右のレンズだけ光っている」のように場所を限定したいときに使うと、指示が具体的になります。

Tips

  • AI分析を先に実行する: 分析を通すと、その写真で必要な項目に印が付きます。自分では見落としていた反射や襟の乱れに気づけることがあります。
  • 選びすぎない: 一度に多くの項目を指定すると、AIが優先順位を付けきれず、狙った箇所が直りきらないことがあります。まずは気になる2〜3点に絞り、結果を見てから追加するほうが確実です。
  • 服を替えるなら襟のプリセットは不要: 服装を差し替える指示と襟を整える指示は目的が重なります。服を替える場合は襟のプリセットを外し、その分を他の改善に回してください。
  • 反射が強すぎる写真は限界がある: レンズ全面が白く飛んで瞳の情報が完全に失われている写真では、AIは瞳を推測で描くことになります。他に使える写真があるなら、そちらを元にしたほうが自然です。
  • 枚数を使って見比べる: メガネと襟はどちらも細部です。作成枚数を2〜3枚にして候補を並べ、拡大して確認してからご遺族にお見せすると、差し戻しが減ります。

まとめ

レンズの白飛びと襟のヨレは、遺影写真で最も指摘されやすく、しかも撮り直しでは解決できない問題です。納得フォトの身だしなみカテゴリにある「メガネの反射を削除」「襟を左右対称に整える」を選べば、顔立ちや表情はそのままに、この2点だけを直した写真を作れます。服装を差し替えるのか、今の服のまま整えるのかで選ぶ項目が変わる点だけ意識しておくと、無駄な指示を減らせます。

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